:MEMBER-人を知る
クロストーク
non
ディレクター/
ライター (2022年入社)
Ai.S
営業/
ディレクター (2017年入社)
今回話を聞いたのは、JOETSUのグループ事業推進室に所属する二人。JOETSUグループが提供するサービス、トータル・コミュニケーションデザイン(TCデザイン)に関わっています。それぞれの視点から、お客様との対話を通して学んだこと、大切にしていることについて語ってもらいました。
non私の業務内容も同じです。TCデザインサービス発足当初はアシスタントとして参加していて、現在はメインで進行もするようになりました。以前はマルキンアドに駐在してTCデザインサービスと他の案件のディレクションを担当していましたが、段々とサービスの規模も大きくなり、今年の4月から発足したグループ事業推進室へ異動になりました。
Ai.S私たちが所属しているグループ事業推進室は、TCデザイン案件を主に扱う部署ですね。JOETSU、JDC、マルキンアドの三社が連携しながら案件を進める、グループ横断の事業体制となっています。
non本社営業部と兼任で仕事をされていますが、具体的にこれまでの仕事と違う部分はどこでしょうか?
Ai.Sお客様企業の経営者と直接会えるところですね。今までの仕事は担当者の方とやり取りする場合が多く、アウトプットの形式も指定されている状態で相談をいただくことがほとんどでした。いわば、完成品ありきの、限られた枠の中で仕事をしていました。
non確かに、TCデザインサービスの仕事はただ制作物を納めるだけではなく、お客様企業の経営に直接携わっている方との対話から始まるのが大きな特徴ですよね。お客様が抱えている悩みや思いをヒアリングして、課題解決のための施策を提案するところからスタートします。
Ai.S必要な施策が何なのかは話し合いながら探っていく。だから単純に「これを作ってください」という依頼とは違って、抽象的な提案をどう形にしていくかがポイントで、ディレクターの手腕が問われるところでもあります。
non難しい仕事ですよね。ただ、打合せには先輩社員のクリエイティブディレクターも同席してくれるので、お客様への投げかけ方や進め方を間近で見て、学んできました。最初は案件を自分がメインで回すことに不安もありましたが、先輩社員からの的確なアドバイスのおかげで、安心して取り組めています。
Ai.Sその会社がどんな姿を目指しているかによって、必要なものは全く変わってくるんですよね。ロゴやWEBサイト制作以外にも、「社名を変えたい」というご相談を受けたことがあります。もともと特定の事業をしていたのでその社名がついていたんですが、今は別の事業が増えてきて、社名が事業の幅を狭めているように感じているから、印象を変えたいと。
non私も以前担当したお客様に「社名を変えたい」とご相談を受けたことがありました。ロゴやサイトを新しくするので、社名も変更してイメージを刷新したい、という要望でした。でも、これまで築いてきた信頼や認知度を守ることの方が大事では?と話し合った結果、社名は変えずに、リニューアルしたロゴを封筒、名刺、新聞広告に展開することにしました。これによって、封筒が届いた取引先や、新聞を見た方々に新しい印象を効果的に伝えることができたとご評価いただきました。
Ai.S本当に十人十色で、会社の状況や規模によっても必要なものは変わってきます。まずは話を聞いて、何を大切にしているのか、それなら何が必要か、どのような施策がいいのか考える。同じWEBサイト制作でも力を入れたい場所が違うのはもちろん、そもそも施策としてサイト制作が正しいのかを考えていかなければいけない。自分たちに何ができるか、都度生み出していく感じですよね。
nonだから私は、この仕事を「課題発見業」だと思っています。お客様からの要望をそのまま実現するのではなく、お客様も見えていない課題を見つけ出し、解決策を見つけ出すサービスです。そのために、素直に疑問に思ったことを聞いてみる、興味を持ってみる。「なぜその施策を行うのか」という根本に立ち返ることが大切だと思います。
Ai.S雑談というか、ちょっとした会話の中に解決策への糸口が隠れていたり。もちろん、ある程度のヒアリングテンプレートはあるけれど、対話の中で見えてきた「大切にしていること」「そのお客様ならではの考え方や視点」は掘り下げていく。本筋とズレていたとしても、そこにお客様の思いの中心が潜んでいることがあるから。テンプレートにとらわれすぎず、色々話を聞いてみるのが大事です。
nonそうですね。作るものは毎回違いますが、最初に経営者の考えや企業の思いを聞いて、ブランドコンセプトとして言葉に落とし込むところから始めるのは共通しています。ブランドコンセプト設計をする時も、きれいに整えすぎた言葉ではなく、会話の中でお客様が実際に使っていた言葉を意識的に取り入れます。そこには企業が大切にしてきた文化や価値観があるので、その方がお客様にとっても、社員の皆さんにとっても、しっくり来る言葉になるんです。
Ai.Sこちらから「これいいでしょ?」と一方的に押し付けるのではなく、相手を理解して一緒に作り上げていく。本当にオーダーメイドですよね。
nonはい。要望をただ形にするのではなく、二人三脚で作っていく感じがします。だからこそ必要とされて、ここまで規模が大きくなってきたのだと思います。
nonこのままスキルアップして、このサービスに関わり続けたいです。企業ごとに正解が違うのは難しいですが、その分やりがいも大きくて、喜んでもらえたときは本当に嬉しいです。それに、私の年齢だと普通は関わることがないような経営者目線の話を直接聞けるのは、とても興味深くて貴重な体験だと思っています。
Ai.S私は「どうなっていくんだろう」という期待感と、会社の将来性を担う責任感の両方を感じながら仕事に臨んでいます。これまでの業務は紙媒体中心だったので、WEBの知識は広くも深くもないというハンデはありますが、お客様とフロントで接してきた経験は確実に活きています。そこは今後も自分の強みになるはずです。
non私は逆に、WEBやデザインの知識は身につけてきたのですが、お客様とのやり取りはまだまだ勉強中です。最近は営業部の方にも協力していただくことが増えたので、これまでそれぞれが違う分野で経験してきたことを持ち寄れば、チームとして大きな力を発揮できるんじゃないかなと思っています。
Ai.Sそうですね。私も自分の強みと、経験の浅い部分の差が大きいので、そこはみんなに教えてもらいたいです。年齢や部署、経験の違うメンバーがいる組織だからこそ、色々な角度からサービスを提供できる。それがグループとしての強みだと思います。